働きながら公務員試験を受ける準備|受験先と学習時間の整理

仕事を続けながら公務員試験を受ける場合、学生時代の受験とは準備の進め方が変わります。使える時間が限られる中で、何を優先して準備すればよいかを整理します。

目次

まず受験先・区分を確認する

社会人が公務員試験を受ける場合、大きく分けて2つの道があります。

  • 社会人経験者採用:多くの場合、教養試験と論文(職務経験論文)が中心で、専門科目がない区分が多い
  • 一般枠(大卒程度など):年齢要件を満たせば受けられるが、専門科目がある区分が多く、学生と同じ範囲を独学で積み直す必要がある

どちらの枠で受けるかによって、必要な準備量が大きく変わります。まず志望先の募集要項で、自分がどちらの枠で受験できるか、対象の年齢・職務経験年数の条件を確認してください。 年度によって条件が変わることがあるため、必ず最新の公式情報で確認してください。

使える時間を洗い出す

学生時代と違い、平日にまとまった学習時間を確保するのが難しいのが社会人受験の特徴です。まず、1週間の中でどこに学習時間を作れるか、具体的に洗い出してください。

可処分時間の確認シート

時間帯 平日の目安 休日の目安
通勤時間 (記入例)片道30分×2 —
昼休み (記入例)15分程度 —
帰宅後 (記入例)1〜2時間 (記入例)4〜6時間

※これは記入方法を示す説明用の例です。実際の時間は自分の勤務形態に合わせて記入してください。

通勤時間や昼休みのような短い時間は、暗記科目や講義動画の視聴に向いています。まとまった時間が取れる休日は、過去問演習や論文の作成にあてるなど、時間の性質に合わせて配分すると効率が上がります。

学習と仕事を両立させる工夫

働きながらの受験でよく挙げられる工夫を紹介します。

  • 科目を絞る。 一般枠で専門科目がある場合、全科目を満遍なくではなく、頻出分野に絞って学習する
  • 講義動画・音声教材を活用する。 通勤時間などの隙間時間で進められる形式を選ぶ
  • 有給休暇を計画的に使う。 面接練習や模擬試験など、まとまった時間が必要な場面のために確保しておく
  • 繁忙期を見越して計画する。 仕事が忙しい時期は学習量が落ちることを前提に、余裕を持った計画にする

面接対策も並行して進める

社会人経験者採用では、教養試験の負担が軽い分、論文と面接の比重が大きくなる傾向があります。筆記対策が一段落してから面接対策を始める、という考え方だと間に合わないことがあります。 早い段階から、退職理由・志望動機の整理を並行して進めてください。

退職理由と志望動機のつなげ方は、社会人の公務員面接|退職理由と志望動機をつなげて整理する方法で詳しく解説しています。

継続の見直し

働きながらの受験は、途中で計画通りに進まなくなることも珍しくありません。月に一度など、定期的に次を見直してください。

  • 想定していた学習時間が確保できているか
  • 面接練習の相手を確保できているか(一人で進めにくい部分です)
  • 応募条件・区分に変更がないか、志望先の最新の募集要項を確認する

まとめ

  • 社会人経験者採用と一般枠、どちらで受けられるかをまず確認する
  • 通勤時間・昼休み・帰宅後・休日など、使える時間を具体的に洗い出す
  • 短い時間には暗記・動画、まとまった時間には演習・論文というように時間の性質で使い分ける
  • 筆記対策と並行して、早い段階から面接・論文の準備を始める
  • 定期的に計画を見直し、繁忙期を見越して余裕を持たせる

実際に働きながら準備した受験者の記録は、体験記で「受験時の属性:民間勤務」の条件から探せます。自分に近い勤務形態・受験先の記録を参考にしてください。

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この記事を書いた人

公務員試験予備校の講師として22年にわたり、数多くの受験生を指導。
筆記試験対策をはじめ、論文・面接対策、志望先選びまで、公務員試験を幅広くサポートしております。

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